- 2021.09.28
- ~秋~
農家さんとコンバインが大好き シラサギさん

白鷺とは、種類・大きさが異なるダイサギ・チュウサギ・コサギなどで、白いサギ全般が『シラサギ』なのだそうです。冬になると羽が生え変わって白くなるアマサギも、白い間は『シラサギ』・・・正式名称ではないのです。
田園風景が広がる川島町では、白鷺は珍しい鳥ではありません。年間を通じてよく見かけます。長い首を伸ばしてスッと直立している姿が美しく、気品を感じさせる鳥です。
向こうも人間を見慣れていると思うのですが、普段は人が近付くのを嫌います。『ここまで』というゾーンがあるようで、距離を詰めると大きな羽を広げてフワッと飛び立ってしまい、ちっとも仲良くなれません。
じっとしていることが多く、獲物を探す時もゆっくりした歩みで気配を消しながら探るタイプの白鷺たちですが、秋の稲刈り期間は様子が一変します。
夏の間、田んぼにたくさんの獲物が潜んでいると知りながらも、身体が大きい彼らは密集する稲の間には入って行けなかった。しかし、ここにきてついにチャンス到来です。
轟音と振動に驚いて飛び出てくるカエルやバッタを巡り、お米を刈り取るのに忙しい農家さんのコンバインを、我先にと集団で追い掛け回す白鷺たち。刈った後の開けた田んぼで飛んだり跳ねたり大騒ぎで、バタバタしている姿が微笑ましいです。
作業の邪魔だとは思いますが、こんなに近くで幸せそうな白鷺たちに取り囲まれ、すっかり気を許されている農家さんが羨ましくなります。